札幌は、福岡に敗れ、2連勝を逃した。1-1の後半ロスタイム5分に失点し、勝ち点を取りこぼした。MF小野伸二(35)が今季初のフル出場で攻撃陣をけん引も、白星を挙げられなかった。残り10試合で勝ち点41。プレーオフ圏6位との勝ち点差は8となった。

 つかみかけた運が、一瞬で逃げていった。0-0の前半16分、GKクが福岡FW中原のPKをセーブ。1-1の後半42分にはいったんゴールを割られるも、クが「オフサイドの旗が上がっていた」と抗議し、それが認められノーゴール。2度のピンチを辛くも乗り切ったが、終了間際の失点で、すべて無になった。

 前節横浜FC戦で13戦ぶり勝利に導いた小野が狙われ、中盤で攻撃の流れを築けなかった。「僕が引き過ぎると相手が楽になるし、真ん中に近い位置でプレーしたかったが、後半は、少し下がってもらいながら組み立てていれば、改善できたかもしれない」。昨年8月3日北九州戦以来413日ぶりフル出場も、ボールを受ける回数が減り、良さを発揮できなかった。

 中2日で23日に岐阜戦が控える。「もう10試合しかない。目の前の試合で勝ち点を取らないと」。状況は厳しいが、勝ち続けていくしかない。

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